お受験熱に対する考え

宮脇 伸二

2009年01月06日 13:12



最近の新聞に、お受験に関する記事がありました。

この不景気で給料がカットされても、子供の受験費用は絶対に削らないという家庭が多いそうです。

これから本格的な受験シーズンを迎え、
家庭の雰囲気は職場よりもピリピリとしているという話がありました。


正直、恐ろしいと思います。


小学生の子供に遊ぶ時間を削って中学受験をさせること自体も個人的には理解できませんし、
本来もっとも安らぐことができる家庭がピリピリしているなんて考えられません。

そのような環境にいる子供がどれほどストレスを溜めているか、
親たちは分かっているのでしょうか?
私が子供だったら絶対に耐えられません。

その記事にも書いてありましたが、
小学生の頃から強制的に勉強をさせたが、
高校生ぐらいで非行に走り、今でも親を恨んでいる人がいるとか。

当たり前だと思います。
私だって、そんな環境で育てられたら、いつか家出をすると思います。


勉強することは大切ですが、自らの意思で勉強することが大事だと思います。

親主導のお受験は、人から言われないと何もできない人が増えてくるため、
日本全体の視点からも見ても大変危機感を感じます。


子供の頃は思いっきり外で遊んで、勉強がしたくなればすれば良いと思います。
私は小学生時代、家で勉強した記憶がありません。
成績はもちろんよくありませんでしたが、親含め全く気にしていませんでした。


私の周りにいる、いわゆる一流大学を卒業している人たちの中で、
小学生の頃からお受験をしていた人は、ごくわずかです。

結局、そういう結果になるのです。

早くから勉強させようが、勉強させまいが、
最後は本人の意思に委ねられるのです。


進学校や一流大学に合格することが重要なのではなく、
「生きる力」を養うことが重要だと思います。

子供の受験ばかり気にしている親には、早くそのことに気付いて欲しい。
日本と、その親の子供のために。